アメリカに住んでいた頃、負のスランプに陥ってしまった時にふとショッピングモールのペットショップで出会った愛犬とは、沢山の思い出を作りながら約15年ほど一緒に過ごしました。
毎日外に遊びに行ってきを紛らわしていた私は、愛犬が家に来てくれた日から、一緒に過ごすようになり、散歩したり、旅行に行ったりし、今のような携帯電話もなかったため、思い出は全てインスタンドカメラに残し、現像し、アルバに貼っています。
アメリカで2年近く一緒に過ごしていたある日、日本に帰国することが決まったため、一緒に航空券をとり、大きめのケージを買って、一緒に日本まで帰国しました。途中、乗り継ぎがあったため、機内から外を見ていると、ベルトコンベアに乗せられせ、貨物室に運ばれていく愛犬のケージを見つけ、一緒に成田まで行こうね、と心の中で話しかけました。
動物は、搭乗前には極力食事も少なめにし、乗り物よりを防ぐため、成田に到着した際にはすぐにお菓子をあげたことが今でも忘れられません。
3週間近くの検疫中には、あまり会いに来ると犬が寂しがりますよ、と言われながらも一度会いに行き、早く迎え入れたく検疫の係りの方に交渉までした思い出があります。
無事に自宅に帰宅してからは、アメリカでの生活と何一つ変わらず、すぐに日本にも馴染み、今度は日本国内の旅行にも一緒に連れて行き、日本での思い出もたくさん作りました。愛犬が来てからは、車で移動することが多くなり、一緒に過ごす時間もとても楽しかったです。
アメリカ時代に英語で育てていた愛犬は、日本語もわかるようになり、実際、日本語、英語の違いがわかるのかは、わかりませんが、周りの方々がかけてくれる声にも、ちゃんと対応、反応していました。
沢山の思い出を私とはもとより、家族とも一緒に作った愛犬は、ある晩、全く苦しむことなく、虹の橋を渡ってしまいました。母国には連れて帰ってあげれませんでしたが、日本の共同墓地で、沢山の仲間たちに囲まれて、今も楽しい毎日を送っていると信じています。